お仏壇処分を検討されている皆さんは、大半がはじめての経験のため、相場がどれくらいかを気にされているのではないでしょうか?料金相場は、実は、依頼先と依頼内容によって様々ですので、注意が必要です。
本記事をお読みいただけましたら、お仏壇処分の料金相場が幾らぐらいかが分かるようになります。お仏壇処分は、何をすればよいのか不透明な部分が多く、業界の常識や非常識にとらわれて、想像以上に高額な料金を支払わなければいけない、なんてことも起きますので、この機会にしっかりご確認頂ければと思います。
本記事で伝えたいポイントを先取り
- お仏壇処分の相場は、一式で大体3~5万円くらい
- お布施はケチりすぎるのはやめておこう!
- ご供養はお仏壇とお位牌の2つの種類があります
- 依頼先によって見積りの内訳は様々です。内訳の詳細をしっかり確認しましょう!
- 安すぎる場合は正しい処分の仕方でない可能性があるので注意しましょう!
業界の料金相場を知ろう!
仏壇処分の相場は、大体3~5万円くらい
お仏壇処分の相場は、大体3〜5万円くらいが妥当な相場感になります。相場とは、様々ある会社さんが提示している料金の平均価格と考えて頂ければと思います。
相場とはあくまで平均価格と考えると、この相場よりも高いところもあれば安いところもあるということになります。
そして、料金が会社さんによって違うのは何故かと言えば、サービス内容の充実具合や質の高さ、会社が必要としている利益の違いなどによるものです。
ですから、相場感を知ることは大切ですが、合わせて何にどれくらいの費用が発生しているのかも確認しておきましょう!
因みに、お仏壇処分にかかる代表的な費用は以下になります。
- 処分費
- 搬出費
- 供養費
- 焚き上げ費
- 交通費
- 人件費
これ以外に会社さんによっては費用が発生することもあります。しかし、大体の会社さんの内訳は上記になるので、明らかに高い内訳が無いかまでを確認しておくと安心でしよう。
安く済ませる方法もあります
料金相場を知ったところで、支払う金額を出来ることなら安くしたいと思っているでしょう。注意頂きたいのは、お仏壇処分は単純な家具を処分するとは全く別のお話しです。
ご先祖様をお守り続けたお仏壇の最後の処分はご供養をしなければならず、それはお布施というカタチでお寺様にお渡しされます。お布施とは、ご先祖様を想う気持ちをお金として表現したものです。
そのため、安さを求め過ぎるのは個人的に少し違うように思います。ある程度の費用がかかることは仕方がなく、何に費用が多く必要なのかを確認して頂き、納得のいく料金を探しましょう。
高額な料金設定業者に注意しよう
一方で安く済ませるのとは反対に高額な費用を請求してくる業者がいるのも事実です。高額な見積もりになる理由は様々ですが、実際に多いのは問い合わせた時の金額と来てもらった時の金額が違うというものです。
「聞いていたより高くなった」ということはよくありますので注意しましょう。また、お仏壇を購入したところに最後の処分も依頼しようとして、想像より高かったという声も聞きます。
お仏壇のを販売している会社さんは、新しいお仏壇に買い替えしてくれるなら、古いお仏壇は無料で引き取ります、ということがよくあります。
しかし、単なる処分だけを依頼すると高くなりやすい、もしくはそもそも引き受けてくれないことがありますので確認しておきましょう!
依頼内容によって料金相場が変わってくることを知ろう!
ご供養は主に2種類あるので把握しておこう!
大枠の相場感を見て頂きましたので、ココではサービス内容の違いによる相場を見ていきましょう。
まず大切になってきますご供養についてお話しします。お仏壇処分をする際のご供養は大きく2つに分かれます。
1つはお仏壇及び本尊や掛け軸に対して行うご供養と、もう1つはお位牌に対して行うご供養の2種類がございます。
どちらもお布施をお支払いすることでお寺さまが対応して頂けるのですが、ポイントはそれぞれに対してお布施代が掛かるのかを確認することです。
お寺さまや業者によって、一回のお布施代で両方を行ってもらえるのか、別々にお布施代を必要とするのかによって、費用が大きく変わります。
一回でやってもらえるならお布施代は3〜5万円ほどで、二回分必要になると倍になるかもしれません。尚、お仏壇や本尊、掛け軸にするご供養とお位牌に対するご供養は、厳密には別のお経となります。
ただ、そこまでこだわりを持ってされる方は少ないでしょうから、一回で済むお寺さまや業者さんに依頼されるのをお勧めします。
費用項目ごとの相場を知ろう!
続いて費用項目ごとの相場感を見ていきましょう。ここでは全てを見るには分量が多くなるため、代表的なものに絞って見ていきます。
まずは処分費用についてです。お仏壇の材質は木ですから、純粋な処分費用は皆さんが想像しているよりも安く済みます。
市や区が管理している処分場であれば、木材は無料で引き取ってもらえますから、処分費がいかに安いかお分かり頂けると思います。
床置きタイプのお仏壇は比較的大きなものが多いですが、例えば高さ136㎝「47-16号」ほどのお仏壇の場合、処分費の原価を考えると1000円くらいになります。
原価がそれだけ安いにも関わらず見積もりの内訳の処分費が何倍にもなっていたらおかしいと思っていいでしょう。
お次は焚き上げ費です。焚き上げとは回収されたお仏壇を一般的に処分するのではなく、寺院でお焚き上げという儀式の元、焚き上げて頂けるものになります。
この焚き上げは、別途費用が発生する場合と元々の料金に含まれている場合の2パターンございます。
因みに、焚き上げをしてもらいたいかどうかは一旦今回の主旨とは外れますので置いときます。問題は焚き上げの費用の相場についてです。
先程、処分費の原価についてお話ししましたが、焚き上げも原価だけを考えると、同様かそれ以下の金額となります。
しかし、住職さまにお経を読んで頂きながらの焚き上げになると、お布施というものがどうしてもかかります。ですから、焚き上げの費用相場を考えますと、大体1〜3万円ほどになってまいります。
3つ目は交通費についてです。交通費はなんとなくイメージしやすい費用だと思います。依頼先がどこから来るのかによって、発生する交通費、高速代の想像がつきますから、それ以上に高い金額の場合は注意しましょう。
以上3つの費用項目を押さえておきましょう!上記以外の細かい費用については、また別の機会にお話しします。
項目ごとに必要なものはどれかを知ろう!
項目ごとの主な相場感を把握したあとは、何が必要で必要でないかを確認しておきましょう。
お仏壇処分に必要な費用項目の代表的なものは、処分費、搬出費、供養費、焚き上げ費、交通費、人件費になります。
このどれもが必要ではあるのですが、一方で全てが必ず発生するというわけではありません。矛盾しているようですが、そうではありません。
見積もりの内訳を出してもらう際に、この6つの項目全てが記載されていることは珍しく、省略されているのです。
例えば、搬出費と人件費がまとめられていたり、供養費と焚き上げ費が一緒だったりします。最終的には合計金額でどこまでしてもらえるかの判断にはなりますが、上記6つ以外が基本料金に含まれている場合は、しっかりその費用の理由を聞きましょう!
会社さんによっては、どうしてもかかる費用として説明してくるかもしれませんが、冷静に判断しましょう。
依頼先によって料金相場が変わってくることを知ろう!
お寺さんに依頼するのが一番高い
依頼内容による金額の違いを理解頂いたら、続いて依頼先による相場の違いを説明致します。
お仏壇処分の依頼先は様々ございますが、まずお寺さまに依頼するのが1番高い可能性があります。
お寺さまに依頼するとは、檀家に入っていないお寺さまであっても同じことです。インターネットで検索しますと、お寺さまが直接お仏壇処分のサービスを展開している寺院があります。
一見、お寺さまに直接依頼するとご供養のお布施代が安く済むのではないかと思いますが、実はそうではありません。。。
お寺さまはお仏壇処分の専門ではありません。ですから、引き取りに伺うために業者を手配する必要があります。また、お寺さまはお客さんを集めるために広告宣伝費を掛けていますから、その費用を回収するためにお布施代を高くしているのです。
結果的に、お寺さまに依頼すると高くなることが多いのです。しかし、対応は丁寧に最後をご供養頂けると思いますから、そこは安心頂けるでしょう。
仏壇処分専門会社に依頼すると金額とサービスの質が丁度良い
続いて、お仏壇処分の専門会社に依頼する場合を考えてみましょう!
専門会社も沢山ありますが、相場としてはお寺さまに依頼するよりも1〜3万円は安く済ませられるでしょう。
費用感としては2〜5万円くらいになり、お仏壇の大きさによって料金が異なります。サービスもご供養までを依頼できるので、金額とサービスが丁度良いかと思います。
不用品会社に依頼するのが1番安い
最後は不用品会社に依頼する場合です。
不用品会社に依頼しますと、専門会社に依頼する場合よりも更に1〜2万円ほどお安くなるかもしれません。
しかし、ご供養はない場合が大半となりますので注意しましょう。言うなれば、お仏壇を一般的な家具と同じように扱って処分しますから、安いのも納得頂けるでしょう。
依頼先による相場の違いは、このように大きく3つに分かれます。あなたが求めるサービス内容と料金を掛け合わせて依頼先を決めていきましょう。
いかがだったでしょうか?お仏壇処分といっても料金相場は様々ですから、しっかり本記事を読まれてご自身に合った依頼先を探しましょう!
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