皆様の中には、仏壇を処分したいけど、極力お金をかけずに処分したい、とお考えではないでしょうか?そんな方に向けて、今回はお仏壇の処分をなるべくお安く処分できる方法をご紹介します。
本記事を読んでいただければ、費用を最小限に抑えて仏壇処分することが可能です。是非最後までご覧くださいませ。
また、正直に言いまして、本来このようなお話はしたくないものです。と言いますのも、私は住職でありながら仏壇専門の供養会社にも勤めております。正しい供養方法で仏壇じまいして頂くことを願っているのですが、人様の考え方はそれぞれです。
お仏壇に想い入れが一切なければ、安く処分してもらう方が助かると考えるでしょうし、お財布事情と相談した結果、なるべく安くしようと考える方だっておられるはずです。
あまり、私のような立場で、安く済ませる仏壇処分の方法をお伝えしたくないのが本音です。しかし、様々な方法をお話しすることで読者の方にとって有用な情報ブログとなればという思いで本記事のようなこともお話していきます。
本記事で伝えたいポイントを先取り
- お金を掛けずに実施①地元のクリーンセンターに持ち込む
- お金を掛けずに実施②リサイクルショップに持ち込む
- お金を掛けずに実施③フリマアプリを活用する
- お近くのお寺さまに自分で連絡して供養をしてもらうよう交渉しましょう!
- 必要最低限の魂抜き(遷物法要)のみの依頼に留めましょう!
お金をかけずにする一番の方法は自分ですること
地元のクリーンセンターに持って行く
費用を出来るだけ掛けずに仏壇を処分する方法は、なんと言いましても自分で処理することです。業者さんに依頼しますと、それだけ交通費、人件費、処分費、引き取り費、輸送費などの費用が掛かってきますから、自分で処分することが一番安いのは間違いないでしょう。
そのうえで、まず一つ目のおすすめな方法は、お近くのクリーンセンターに持ち込みをするということです。どこの地域のみ大体はありますから、持ち込みが可能な方は、場合によっては処分費を一切掛けないで処分が出来てしまいます。
クリーンセンターによって、持ち込みの条件は様々ですが、よくありますのは、お仏壇をそのままでは持ち込めず、何センチ未満の大きさまで小さくして持ってきてください、というものです。もし、お仏壇がそれ以上のサイズである場合は、ご自身で解体する必要がございます。
また、一度に持ち込みできる重さが決まっている場所もございます。その際は、何回かに分けて持ち込む必要がありますが、手間を掛けさえすれば問題はないでしょう。
そして、お仏壇を解体しなければいけない手間に関しては、材質は基本的に木材になるため、解体できるスペースがありましたら、意外に簡単にバラバラにすることが可能です。
簡単な方法をご紹介します。まず、お仏壇は大きくは天板、本体、下の台の3つに分かれるようになっています。ですから、その3つに分けてもらいます。そして、引き出しなどの引っ張って外れるものは取り外してもらいます。そうすれば、ほとんどが骨組み部分の木材しか残りませんので、ハンマーやノコギリ、バールなどを使って解体していきますと、いとも簡単に解体が出来ます。
ご注意点としましては、お仏壇を解体しているところはなるべくご近所の方に見られないようにした方がよろしいと思います。気にされない方は大丈夫かもしれませんが、大きな物音が起きますから、人目にもつくでしょう。
お仏壇を解体しているとご近所に広まれば、少し変わった目で見られるかもしれませんのでご注意くださいませ。
何かとと一緒にリサイクルショップに持って行く
なるべくお安く処分する方法の2つ目は、リサイクルショップに持ち込むです。リサイクルショップがお仏壇を引き取ってもらえるのかと疑問に思われるかもしれません。単にお仏壇だけの引取りは一切して頂けないようになっていますが、何かと一緒に持ち込むことでそれが可能となるケースがあります。
どういうことかと申しますと、リサイクルショップはお客様が持ってきたモノを安く買い取り、それを別のお客様に値段を上乗せして販売しています。一緒に持ってきた要らなくなった家電や家具や服などを買い取れば買い取るほど、お店は儲かる仕組みとなります。
仮に、ブランドのバッグ10点くらいと一緒にお仏壇を持って行き、お仏壇を引き取ってもらえればバッグもこのお店で売りたいです、という交渉をします。お店側からすれば、ブランドバックを別のリサイクルショップで売られるよりは、一切売ることができない仏壇とセットでも引き取ろうと考える訳です。
お店側にすれば、引き取ったお仏壇に買い手は基本的につきませんから、自分たちで処分することになります。それでも、お店として十分利益が残るのであれば、こういった対応をしてくれるリサイクルショップがあります。
現に、私が所属する会社でもリサイクルショップからお仏壇を処分したいという旨の問い合わせが偶にきます。
お店には一度問い合わせたうえで、一緒に持ち込み可能か確認頂き、利用出来る場合はご活用ください。
フリマアプリを活用する
最後は、フリマアプリを活用した処分の方法についてです。フリマアプリに馴染みのない方もいらっしゃるかもしれません。フリマアプリとは、自分が所有しているモノで不要なモノを安くて欲しがっている方に譲るお店を介さない取引サイトのことを指します。
有名なモノは幾つかありますが、サイトを通じて個人間で売買できるものとお考え下さい。今であれば、携帯にアプリを入れて、簡単な個人情報の登録だけ済ませてしまえば、誰でも簡単に操作が可能です。
このフリマアプリは、唯一と言っても過言ではありませんが、お仏壇を売ることが出来る方法となります。本来、古くなったお仏壇を買い取ってもらうことは、日本のどこの会社を探しても見つかりません。(金の仏壇だけは買い取ってもらえる会社さんはありました)
しかし、個人間になりますと、古くなった普通のお仏壇に値段がつくこともあります。実際にどういったお仏壇が値段をつけて取引されているのかは、ご自身の目で確認して頂ければと思います。なにせ、処分費を払わないと捨てられないと思っていたお仏壇を売ることが出来て、お金が入ってくるとなれば、一度は試してみる価値ありです!
ご供養だけを安くご住職に依頼する
近くのお寺さんを自分で探し連絡を取る
処分方法に続いて、処分する前のご供養についてはどういたしましょうか。仮に、ご供養はされないという方でしたら、こちらに記載していることは不要になりますので飛ばして頂いて構いません。処分する前に最低限の供養だけは済ませておきたいという方は続きをご覧ください。
お仏壇を処分する前のご供養とは、魂抜き(浄土真宗では遷仏法要と呼びます)のことを言いますから、魂抜きをして頂けるお寺さまをご自分で探しましょう。探し方は、ネット検索にて探します。
まず、ご先祖様が信奉している宗派が何かをご確認ください。もし、分からないという方がおられましたら、確認できるものとしては、お位牌、掛け軸、ご本尊等を確認頂けましたら宗派が判断できるようになっています。
宗派が分かりましたら、次のように検索してみてください。「お寺 ○○宗 大阪市」
「○○宗」の部分には、ご自身の宗派を入れてください。「大阪市」の部分には、お仏壇が置いているご住所の入れてください。大阪市のように市単位では大きい場合は、区までを入れてみてください。そうしますと、近くにあるお寺さんが確認できますので、お寺さんに電話で要件を伝え、お布施をどれくらい包めばよいかを聞いて頂き、納得いくお布施代であればそのままご依頼ください。
お布施代の相場は、概ね3~5万円くらいのところが多いですが、これは地域によって全く変わって参ります。関東や九州は比較的高く、関西や中部は比較的安く対応いただけるお寺さんが多いように思います。
お寺さんに電話で聞いてしまったら、ご依頼しないといけないと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。「一旦検討させて頂きまた連絡します」、や「時期がもう少し先なので時期が来たらご連絡します」と伝えて、その場での依頼はしなくて大丈夫です。
しかし、檀家さんしか対応していないお寺さんに電話を掛けたときは、少し雑にあしらわれるかもしれませんのでご注意くださいませ。
最低限のご供養のみを依頼する
見事、ご依頼したいお寺さんがおりましたら、日程を合わせてご供養に来ていただきましょう。
自宅に来られて魂抜きを頂きますが、大体所要時間は15~20分くらいになります。お仏壇の最後のご供養となりますので、お寺さまの座布団、お供え物、ロウソクや線香。こういったモノはご用意頂いている方がお寺さまも最後のご供養を気持ちよくして頂けます。可能な限りご準備しておきましょう。
ご供養が終わりましたら場合によっては、お寺さまの有難いお話があるかもしれませんのでお話を聞いて終了となります。しかし、お寺さまによっては檀家に入ることを勧誘されたり、他のご供養についての提案を受けたりすることが稀にあるようです。
本記事のテーマはなるべく安く仏壇を処分するということですから、こういったご案内は受けずに、最低限の魂抜きのみで終了としましょう。
周りの方の目を少しは気にして行おう
いかがだったでしょうか?はじめにお伝えしたように、私の立場でこのような記事をお話しするのは少し気が引ける部分もございます。しかし、お客様によっては昔からある仏壇というだけで、何の想い入れもないという方が一定数おられるのも事実です。
お仏壇じまいは、当人のお気持ち次第でいかようにも方法がありますから、ご自身に合った仏壇じまいを執り行って頂ければと思います。
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